ばね指について
指の曲げ伸ばしをする時に、うまく動かすことができなかったり、痛みが発生する状態のことをばね指と呼んでいます。
手のひらを見てみたときに、指の付け根の部分に腱がありますが、ここの通り道に腱鞘と呼ばれるものが存在します。これは腱が浮き上がらないように押さえる役目を果たしていますが、これがあることで、指がスムーズに動かせるようになっています。
この腱鞘と腱の間に炎症が起きてしまうと、指をスムーズに動かせなくなります。つまり腱鞘炎が指で発生しているといえば分かりやすいでしょう。
なぜばね指と呼ばれるのか?
なぜばね指と呼ばれるのかというと、それは指が動かしにくくなった時に、急に指が伸びるようなばね現象が起こるからです。
具体的な症状としては、一度指を折り曲げて伸ばそうとしたときにうまく伸ばすことができず、もう片方の手で伸ばさなければ伸ばせないことや、指にはれや熱感があらわれる、押さえた時や動かした際に痛みが生じるなどの症状があげられます。
最初のうちは手のひらの方に痛みが出るだけで済みますが、だんだんと症状が進行すると、ばね現象が出てくるようにもなります。さらにこれが悪化すると、自分では指の曲げ伸ばしも全くできなくなってしまうでしょう。
ばね指にはホルモンバランスが影響している
こうなると日常生活にも大きな影響を及ぼすことになります。ばね指の原因としては、ホルモンバランスが影響しているといわれています。
腱や腱鞘が弱くなることによって、傷みやすくなり、これがばね指を招くことにもなります。更年期や妊娠、出産後の女性に多くみられる症状であり、この時期の女性はホルモンバランスが大きく変化します。
またスポーツを行っている人や、手を多く使う機会がある人もなりやすい傾向があるでしょう。
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